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(3)スターリングエンジンの比較・検討
a.スターリングエンジンの開発例
現在、国内でのスターリングエンジンの開発例で、その完成度の高いスターリングエンジンとしては、ムーンライト計画(1982〜1987年)にて開発された下記4機種が挙げられる。
・東芝:NS03T(図3.1.1-3)
・三菱電機:NS03M(図3.1.1-4)
・三洋電機:NS30S(図3.1.1-5)
・アイシン精機:NS30A(図3.1.1-6)
ムーンライト計画は、NEDO(新エネルギ総合開発機構)の下に通産省機械技術研究所及び航空宇宙技術研究所等の国立研究所と上記民間4社が集結して実施したものであり、ここで試作された実用型スターリングエンジンは世界でも最高水準に達している。
また、アイシン精機では、上記のムーンライト計画によるスターリングエンジン開発後、ここで開発した30kW級の”NS30A”基に、実用化研究を継続展開し、完成度の高い20kW級の”ASE20S”を開発している。”ASE20S”の構造を図2.1.2-7に示す。
一方、諸外国におけるスターリングエンジンの開発例としては、主に以下のものが挙げられる。
・Kockums社(スウェーデン):P40(4-95S)(40kW級)
P70(70kW級)
V4-275R(65kW級)
V-160(10kW級)
特に同社の”V4-275”型スターリングエンジンは、潜水艦”Nacken”や水中作業船”SACA1”に搭載され、水中動力源としての実績を有している。
・Stirling Power System(SPS)社(アメリカ):V160(15kW級)
・Mecbanical Technology(MTI)杜(アメリカ):MOD-I(50kW級)
MDO-II(50kW級)
・Stirling Themal Motors杜(アメリカ):STM4-120(40kW級)
・Sum Power社(アメリカ):SHARP(3kW級)

 

 

 

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